報連相、難しい

Project Management

社会人の基本とされている

社会人で報連相という言葉を知らない方はいないでしょう。一応、定義を書いておくと「報告」「連絡」「相談」の略です。これらは社会人の基本とされ新卒2,3年目までにできていて当たり前のように思われています。しかし、実際のところ、その期間を超えて誰もが報連相を身につけているのでしょうか?よくよく考えてみるとこれらをマスターした、というのはなかなかに難しいことであると思いました。以下でそれぞれについて考えてみます。

報告

報告とは、自分のタスクの進行状況や結果を伝えることです。伝える先は基本的に上司の場合が多いでしょう。考慮することは以下になります。

  • いつ報告するか。上司の忙しさなどを考慮しないといけません。
  • どのくらいの頻度で報告するか。頻繁すぎると上司の時間を奪ってしまうことになります。一方、頻度が少ないと上司に自分の状況が伝わりません。
  • 適切な報告内容か。上司に伝わるように整理されている必要があります。
  • 悪い報告は早く報告する。影響が大きくなる前に対処しないといけません。

連絡

連絡とは、関係者に業務上で必要な情報、予定などを共有することです。報告と混同されがちですが、上司に限らず、チームメンバーや取引先も対象になり、自分のタスク以外のことも含まれます。考慮することは報告と同じになります。

相談

相談とは、問題解決のために、他人に意見を聞いたり、アドバイスを求めることです。任されているタスクを完了するのに、困っているときに行います。考慮することは以下になります。

  • 適切なタイミングで相談する。あまりに早く相談すると、諦めが早すぎます。一方、相談が遅いと時間を無駄にしてしまいます。
  • 誰に相談するか。基本的には上司か担当タスクの分野に詳しいメンバーに聞くことになります。しかし、担当タスクが周りの誰が詳しいのかわからないときは、誰が詳しいのかを質問する必要があります。
  • 相談前にどこで詰まっているかを整理する。わからないところがわからない状態のままだと、相談される側もどう手助けすればよいのかがわからなくなってしまいます。なので、一旦不明点を整理しましょう。整理してみたら解決してしまった、ということもよく起こります。
  • ためらわない。自分に任されていたタスクであるのに、独力で完了できないのは評価が下がるのではないかと不安になるかもしれません。しかし、独力で完了させるのにこだわって結局完了できないことより、周りの力を借りつつも最終的に完了できるほうが評価は高くなります。

できているか?

以上を踏まえて、自分は報連相が完璧にできていると胸を張って宣言できますか?多くの人はできていないと答えるでしょう。これらを社会人ならばできて当たり前とするのは要求レベルが高いように感じます。実際、社会人歴がそれなりにある人でもできていない人を見かけます。報連相は自然にできるようになるものではなく、意識し身につける技術であるという事実は知られていないのが現実なのかなと思います。

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